トップランクの味わいで、縁起のいいワイン

ボージョレ地区では10ヶ村が優秀産地としてラベル上に村名が明記される。ジュリエナはこの中でもトップランクで、ジュイヤール家は村の丘の最上部と教会横に2ha(6千坪)の小さな畑を所有している。仕込みはジュリエナの教会内という縁起の好いもので、オーク製の小樽(300本量)で熟成させる。これはシャトー・ド・ポマールが名人フランソワ氏の極上樽を1年間使い、特別にジュイヤール家に回したものである。従ってボージョレとしては異例に力強い寿命の長いワインとなっている。骨格の確りした、引締まった青年のような赤で、木いちごや苺、アズキ、人参の香味が特長的。なお、99年は補糖ゼロの優秀年で樽熟も8ヶ月強とハツラツと確りした味わいとなっている。